ワーカビリティー、スランプ、コンシステンシーなど、コンクリートに関する基本用語は、1級・2級土木施工管理技士試験で頻出です。この記事では、施工・配合・材料に関する用語をカテゴリごとにわかりやすく解説します。現場でも役立つ知識として、ぜひお役立てください。
✅この記事を書いている人
所持資格 | 特記事項 |
---|---|
1級土木施工管理技士 | 一発合格 |
1級造園施工管理技士 | 一発合格 |
建設業経理士2級 | 一発合格 |
測量士補 etc | 一発合格 |
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コンクリート材料の基本用語と定義一覧
■ セメントとは?
コンクリートの主要構成材料のひとつで、水と反応して硬化する粉体。代表的なのはポルトランドセメント。
■ モルタルとは?
セメント+水+砂で構成される材料。粗骨材(砂利)を含まず、タイルの下地や補修などに使われる。
■ コンクリートとは?
セメント+水+砂(細骨材)+砂利(粗骨材)から成る複合材料。硬化すると高強度で構造物に利用される。セメントペースト(セメント+水)と骨材を組み合わせた材料とも表現される。 セメント+水+砂(細骨材)+砂利(粗骨材)から成る複合材料。硬化すると高強度。
■ フレッシュコンクリートとは?
練り混ぜ直後で、まだ硬化していないコンクリート全般。「状態(硬化前)」を指す言葉。
■ レディーミクストコンクリート(レミコン)とは?
工場で製造され、ミキサー車で運ばれてくるフレッシュコンクリート。「製品の形式・流通方法」を指す言葉。
✅練習問題
以下の説明に当てはまる用語を選びましょう。
- セメント+水+砂+砂利で構成される建設材料は?\ → 答え:コンクリート(モルタルとの違いに注意)
- 練り混ぜたばかりの硬化前コンクリートを何と呼ぶ?
→ 答え:フレッシュコンクリート(状態を指す用語) - 工場で製造され、ミキサー車で運ばれるコンクリートの名称は?
→ 答え:レディーミクストコンクリート(レミコン)(製品名としての分類)
フレッシュコンクリートの性質に関する用語まとめ
■ スランプとは?
フレッシュコンクリートの軟らかさ(流動性)を示す指標。通常スランプコーンによって測定され、単位はcm。
■ コンシステンシーとは?
コンクリートの「流動性」や「変形しやすさ」、「粘り気」や「保形性」などを含む総合的な性質。スランプやフロー値で表現されるが、単なる広がりやすさ(流動性)よりも広い意味を持つ用語である。
■ 流動性(フロー値)とは?
コンクリートがどれだけ広がるかを測定する値。特に高流動コンクリートで使用される。
■ ワーカビリティーとは?
施工のしやすさ。運搬・打設・締固め・仕上げのしやすさを含む総合的な施工性。
■ フィニッシャビリティーとは?
表面仕上げのしやすさ。ワーカビリティーの一要素。
■ ポンパビリティーとは?
ポンプ圧送のしやすさ。高粘性のコンクリートでは低下する。
✅練習問題
次の用語のうち、ポンプでの圧送性に最も関係するものはどれ?
A. フィニッシャビリティー B. ポンパビリティー C. スランプ
→ 答え:B. ポンパビリティー(ポンプによる圧送のしやすさを意味します)
配合設計や性能に関するコンクリート用語
■ 水セメント比(W/C)とは?
セメントに対する水の比率(質量比)。強度や耐久性に大きく影響する。
■ 単位水量とは?
1m3のコンクリートに含まれる水の量。流動性・強度・ブリーディングに影響。
■ 単位セメント量とは?
1m3のコンクリートに含まれるセメントの量。強度発現や乾燥収縮性に関係。
■ 空気量とは?
フレッシュコンクリート中の空気の割合。AE剤の使用で適正空気量を確保し、凍結融解抵抗性を高める。
✅練習問題
水セメント比(W/C)が小さい場合の特徴として正しいものは?
A. 流動性が高い B. 強度が高い C. ブリーディングが増える
→ 答え:B. 強度が高い(水が少ないほど、密実な構造になりやすいため)
コンクリート施工で注意すべき現象・用語
■ ブリーディングとは?
コンクリート中の水分が浮き出る現象。硬化後の強度低下や仕上げ不良の原因になる。
■ 材料分離(セグリゲーション)とは?
骨材とセメントペーストが分離する現象。施工性が悪いと発生しやすい。
■ シュートとは?
コンクリートを型枠に流し込む際に使用する投入口の一種。シュートは一般的に斜めに設置されるが、斜めシュートは流下時に骨材とモルタルが分離しやすくなるため、セグリゲーション(材料分離)の原因となる。できるだけ垂直または短距離での使用が推奨される。
■ コンクリートの打継ぎとは?
硬化したコンクリートと新しいコンクリートの継ぎ目。時間・打設間隔・処理方法が品質に大きく関わる。
✅練習問題
次のうち、斜めシュートによって起こりやすい現象はどれ?
A. フィニッシャビリティーの低下 B. 材料分離(セグリゲーション) C. ブリーディングの減少
→ 答え:B. 材料分離(骨材が偏って材料分離が起こりやすくなります)
まとめ
本記事では、コンクリート施工に関わる重要な用語を「材料」「性質」「配合」「施工注意点」に分類して解説しました。
土木施工管理技士試験では頻出のテーマなので、まとめて理解することで得点源になります。現場でも必須の知識ですので、しっかり身につけておきましょう。
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