目次
はじめに:試験でも現場でもよく出る!混和剤・AE剤の知識
コンクリートに関する出題は、1級・2級土木施工管理技士試験で頻出のテーマです。
中でも「混和剤」や「AE剤」は、基礎知識として問われやすく、実務でも活用されている重要な技術です。
この記事では、「AE剤とは何か?」という基礎から、「試験対策にどう活かせるか」までをわかりやすく解説します。
✅この記事を書いている人
所持資格 | 特記事項 |
---|---|
1級土木施工管理技士 | 一発合格 |
1級造園施工管理技士 | 一発合格 |
建設業経理士2級 | 一発合格 |
測量士補 etc | 一発合格 |
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コンクリートの混和剤とは?
■ 混和剤とは
コンクリートに特定の性能を付加・改善するために加える化学混和材料です。
水・セメント・骨材と並び、性能調整に不可欠な材料として使われます。
■ 主な混和剤の種類と効果
混和剤の種類 | 主な効果 |
---|---|
AE剤(空気連行剤) | 微細な空気泡を連行し、凍結融解抵抗性や作業性を向上 |
減水剤 | 流動性を高めながら単位水量を削減 |
高性能減水剤 | 減水率が高く、強度確保と流動性の両立が可能 |
遅延剤 | セメントの凝結を遅らせる |
促進剤 | 初期の凝結や強度発現を促進 |
防錆剤 | 鋼材(鉄筋)の腐食を抑制 |
収縮低減剤 | 乾燥収縮の抑制によるひび割れ低減 |
AE剤とは?試験で頻出の重要キーワード
■ AE剤(Air Entraining Agent)とは
「空気連行剤」と呼ばれ、直径10~100μm程度の微細な空気泡をコンクリート中に連行するための混和剤です。
■ AE剤の主な効果
効果 | 説明 |
---|---|
凍結融解抵抗性の向上 | 凍結時の膨張圧力を空気泡が吸収し、内部ひび割れを防止 |
ワーカビリティ向上 | 気泡が骨材同士の摩擦を低減し、施工性が向上 |
水密性の向上 | 微細気泡が毛細管空隙を減少させ、水の侵入を抑える |
AE剤とAE減水剤の違い
用語 | 特徴 |
---|---|
AE剤 | 微細気泡の連行により、耐凍害性や作業性を向上 |
AE減水剤 | AE剤に減水効果が加わったもの。施工性・耐久性・強度をバランスよく向上 |
冬の現場で実感したAE剤の重要性
真冬の寒さの中コンクリートを打設したことがありました。
このとき、AE剤の配合量を綿密にチェックしてから施工に臨みました。
結果として、凍結融解によるひび割れなどは一切発生せず、良好な結果が得られました。
「正しい知識と準備が品質を守る」ことを改めて実感できた現場でした。
この経験から、AE剤の知識は机上の空論ではなく、実際の施工に直結する武器だと確信しています。
練習問題にチャレンジ!
【問題】コンクリートにAE剤を使用する主な目的として、適切なものはどれか。
ア:セメントの水和反応を促進する
イ:鋼材の腐食を防止する
ウ:コンクリート中に微細な気泡を分散させる
エ:乾燥収縮を低減する
【正解】ウ
→ AE剤の役割は「微細な気泡を連行」すること。施工性・耐凍害性が向上します。
まとめ:AE剤は施工と耐久性のカギ!
- 混和剤はコンクリート性能を調整・向上させる重要な材料
- AE剤は耐久性・施工性を両立する「空気の技術」
- AE減水剤との違いも理解し、試験に備えましょう
試験対策だけでなく、実務目線でも覚えておくべき知識となります。
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