
世の中では、建設業に対して、「学歴が低い」「誰でもできる仕事」といった偏見を持たれることがあります。しかし、実際には建設業従事者の多くが国家資格を持ち、専門技術を要する仕事をしていることをご存知でしょうか?
また、世の中全体で見ると、国家資格を持っている人の割合は決して多くはありません。さらに、建設業の中でも土木施工管理技士は高い年収水準を誇る職業です。
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目次
✅ この記事を書いている人
所有資格 | 特記事項 |
---|---|
1級土木施工管理技士 | 一発合格(2級も一発合格) |
1級造園施工管理技士 | 一発合格(2級も一発合格) |
建設業経理士2級 | 一発合格 |
測量士補 | 一発合格 |
👷現役建設業従事者が現場経験に基づき解説!

1. 国家資格を持っている人はどれくらいいるのか?

まず、日本の労働人口は約6800万人です。そのうち、何らかの国家資格を持っている人は30~40%程度(運転免許は除外)と推定されています。つまり、資格を持っていない人の方が圧倒的に多いということです。
代表的な国家資格の登録者数を見てみましょう。

国家資格 | 登録者数(推定) |
---|---|
看護師 | 約180万人 |
介護福祉士 | 約180万人 |
宅建士 | 約120万人 |
調理師 | 約110万人 |
電気工事士 | 約100万人 |
施工管理技士(全分野) | 約50万人 |
行政書士 | 約50万人 |
社会保険労務士 | 約30万人 |
これらを合計しても、資格保有者はせいぜい2000万~2500万人程度です。一方で、国家資格を持っていない労働者は4300万~4800万人と推測されます。
つまり、国家資格を持っている人は少数派であり、資格を持たずに働いている人が多いのが現実です。
2. 建設業は国家資格保有者が多い業界

建設業では、次のようなさまざまな国家資格が必要とされます。

資格名 | 役割 |
---|---|
1級土木施工管理技士 | 土木工事の現場監督、管理業務の責任者 |
1級建築施工管理技士 | 建築工事の現場監督、管理業務の責任者 |
1級造園施工管理技士 | 造園工事の現場監督、管理業務の責任者 |
測量士・測量士補 | 道路や建築現場の測量を行う専門家 |
電気工事士 | 電気設備の設置・メンテナンス等を行う専門家 |
これらの資格は実務経験がないと取得できないものも多く、簡単には取得できません。
特に施工管理技士の資格は、国家試験に合格するだけでなく、実務経験が必要なため、誰でも取得できるものではありません。つまり、建設業で働いている人の多くは、専門知識とスキルを持っているのです。
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3. 建設業と他業種の年収比較

土木施工管理技士の年収を、他業種と比較してみましょう。
業種 | 平均年収 |
---|---|
電気・ガス・熱供給・水道業 | 775万円 |
金融業、保険業 | 652万円 |
情報通信業 | 649万円 |
土木施工管理技士 | 604万円 |
建設業全体 | 548万円 |
製造業 | 533万円 |
運輸業、郵便業 | 473万円 |
不動産業、物品賃貸業 | 469万円 |
医療、福祉 | 404万円 |
卸売業、小売業 | 387万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 264万円 |
土木施工管理技士の年収は604万円であり、建設業全体の平均(548万円)を上回っています。さらに、他業種と比較しても高い水準にあることが分かります。

4. 偏見の理由と現実

① 学歴至上主義の影響
日本では「学歴が高い=頭がいい」という考え方が根強く、大学を出ていない人は知識がないと思われがちです。しかし、建設業界では、実務経験を積みながら国家資格を取得し、キャリアアップする道があります。
② 肉体労働=底辺という誤解
建設業には「体を動かす=知的レベルが低い」という偏見がありますが、実際には以下のような高度な技術と知識が必要です。
- 測量技術を駆使した正確な施工管理
- 現場の安全管理や、複雑な工程のスケジュール調整
- 土質力学や構造計算の知識(特に施工管理技士)
③ メディアによるステレオタイプ
テレビや映画では「建設現場=ガラが悪い」というイメージが作られがちですが、現実には多くの職人が誠実で、専門的な知識を持って仕事をしているのが事実です。
5. 建設業は国家資格と高収入が魅力の専門職

- 国家資格を持っている人は全体の30~40%程度しかいない。つまり、資格なしの人の方が圧倒的に多い。
- 建設業は国家資格が必要な仕事が多く、専門性が求められる業界である。
- 土木施工管理技士の年収は他業種と比較しても高い水準にある。
建設業従事者は、国家資格を持ち、社会インフラを支える重要な仕事を担っています。資格取得を目指すことで、より高い収入を得ることも可能です。
もし「これから建設業の国家資格を取りたい」と考えているなら、まずは土木施工管理技士などの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?
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