🔹 はじめに

夏場のコンクリート施工は、気温が高いためコンクリートの品質管理が特に重要になります。
適切な対策をしないと、ひび割れ・強度不足・急激な乾燥などの問題が発生し、施工後に大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
1級土木施工管理技士の第二次検定では、こうした「暑中コンクリート施工の管理」が頻出!
本記事では、実際の過去問を使って試験対策をしながら、施工現場で役立つポイントを詳しく解説していきます。
本記事は1級土木施工管理技士試験の解説ですが、2級を受験する方にも役立つ知識が満載です!
✅ 2級試験でも、コンクリートの施工管理は重要なテーマ!
✅ 暑中コンクリートは今後2級の第二次検定でも問われる可能性がある!
✅ 将来的に1級を受験する方は、今のうちに1級レベルの知識を身につけることで、学習の負担を軽減できる!
「2級試験対策だけでは不安…」「今後1級を受けるかもしれない…」という方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください!
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✅ この記事を書いている人
所持資格 | 特記事項 |
---|---|
1級土木施工管理技士 | 一発合格(2級受験時も一発合格) |
1級造園施工管理技士 | 一発合格(2級受験時も一発合格) |
建設業経理士2級 | 一発合格 |
測量士補 etc | 一発合格 |
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🔹 暑中コンクリートとは?

「暑中コンクリート」とは、日平均気温が25℃以上の環境下で施工されるコンクリートのことを指します。
気温が高いと、コンクリートの乾燥が早まり、施工不良のリスクが高まるため、適切な管理が必須です。
🔸 暑中コンクリートでよく起こる問題
✅ 急激な乾燥によるひび割れ
✅ コンクリート内部の温度上昇による強度低下
✅ 打設作業の時間短縮により、締固め不足が発生
これらの問題を防ぐため、「打込み時」と「養生時」に適切な対策を行うことが求められます。
🔹 ここでちょっと無駄話

暑中コンクリート施工での失敗の一つに、「ひび割れの発生」というものがあります。
昼間にコンクリートを打設すると、型枠や鉄筋が熱を持っているため、打設直後に水分が急激に蒸発し、表面が乾燥してしまうことがあります。
その結果、「施工直後にすでにひび割れが発生」なんてことも…
試験対策としても重要ですが、実務では適切な温度管理が不可欠!
次に、試験で問われる具体的な対策について解説します!
🔹 過去問に挑戦!

それでは、実際の試験問題を見てみましょう。
📌 問題(1級土木施工管理技士 第二次検定 過去問)
暑中コンクリートの施工に関する以下の2つの項目について、それぞれ配慮すべき事項を1つずつ記述しなさい。
- 暑中コンクリートの打込み時における留意点
- 暑中コンクリートの養生における留意点
🔹 解説
試験では、簡潔に施工の留意点を記述する力が求められます。
以下、発生する問題と防止策を整理して解説します。
項目 | 施工上の留意事項 |
---|---|
(1) 暑中コンクリートの打込み時における留意点 | - 練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間を、1.5時間以内とする。 - コンクリートの打込み時の温度は、35℃以下とする。 - 打設前に型枠や地盤を適切に散水し、十分に湿潤状態を確保する。 - 直射日光が当たる場所では、鉄筋や型枠の温度上昇を防ぐために散水や覆いを行う。 |
(2) 暑中コンクリートの養生における留意点 | - 打込み終了後は、速やかに養生を行い、コンクリート表面の乾燥を防止する。 - 適切な散水や覆いを行い、表面の乾燥を防止する。 - 養生期間中は、コンクリート表面を湿潤状態に保つ。 - 湿潤養生を実施することで、水分の逸散を防止する。 |
🔹 まとめ

✅ 暑中コンクリートは、施工時の温度管理が超重要!
✅ 打込み時は、コンクリート温度を35℃以下に管理し、型枠や地盤を湿潤状態に保つ!
✅ 養生時は、速やかに養生を行い、表面の乾燥を防ぐ!
✅ 実務でも試験でも、適切な温度・湿潤管理を徹底することがカギ!
試験では、「具体的な施工方法」を簡潔に記述できるかがポイントになります。
ただ暗記するだけでなく、「なぜこの処理が必要なのか?」を考えながら学ぶと、試験にも実務にも役立ちます!
今後も、1級土木施工管理技士試験の過去問解説をアップしていきます!
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