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【よく出る】マスコンクリートのひび割れ対策を過去問解説!【1級土木施工管理技士 第二次検定】2級受験者も必見!


a group of cement blocks sitting on top of a sidewalk

🔹 はじめに

コンクリート施工において、「ひび割れ」は耐久性や構造強度に大きく影響する重大な問題です。
特にマスコンクリートでは、沈みひび割れ温度ひび割れが発生しやすく、1級土木施工管理技士試験の第二次検定でも頻出のテーマとなっています。

 本記事は1級土木施工管理技士試験の解説ですが、2級を受験する方にも役立つ知識が満載です!
2級試験でも、コンクリートの施工管理は重要なテーマ!
ひび割れ対策は今後2級の第二次検定でも問われる可能性がある!
将来的に1級を受験する方は、今のうちに1級レベルの知識を身につけることで、学習の負担を軽減できる!

「2級試験対策だけでは不安…」「今後1級を受けるかもしれない…」という方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください!


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✅ この記事を書いている人

所持資格特記事項
1級土木施工管理技士一発合格(2級受験時も一発合格)
1級造園施工管理技士一発合格(2級受験時も一発合格)
建設業経理士2級一発合格
測量士補 etc一発合格

🦺 現役で建設業に従事し、実体験に基づく勉強法を紹介!


🔹 ひび割れ、施工現場で起こるとどうなる?

grey and brown concrete pavement

コンクリートのひび割れは、施工後にすぐに発生するものもあれば、数日後や数週間後に現れるものもあります。

土木施工管理技士として現場を管理する以上、「ひび割れが起きた原因は何か?」を正しく判断できなければなりません。
例えば、マスコンクリートでは、施工中は問題なく見えても、硬化が進むにつれて温度ひび割れが発生することがあります。
また、沈みひび割れは、打設直後の数時間の間に起こるため、打ち上がり速度や締固め方法の管理が重要になります。

土木施工管理技士試験でも、こうした現場で実際に起こりうる問題を想定した記述式問題が頻出です。
今回は、試験問題の形で「沈みひび割れ」と「温度ひび割れ」について学び、土木施工管理技士として必要な知識を身につけていきましょう!


🔹 過去問!マスコンクリートのひび割れ問題

open wide book

1級土木施工管理技士試験の第二次検定では、コンクリートのひび割れ対策が頻出です。
特に、コンクリートの打設後に発生する「沈みひび割れ」と「温度ひび割れ」は、施工管理技士が理解しておくべき重要なポイントです。

試験では、ひび割れの発生原因と防止策を「記述式」で問われるため、論理的に整理して書けるようにしましょう。


🔹 過去問に挑戦!(1級土木施工管理技士 第二次検定 過去問)

yellow sticky notes

コンクリート打設後に発生する以下のひび割れについて、発生原因と施工現場での防止対策1つずつ記述しなさい。
※ただし、材料に関するものは除く。

  1. 初期段階で発生する沈みひび割れ
  2. マスコンクリートの温度ひび割れ

🔹 過去問を解説

person working on blue and white paper on board

試験の記述問題では、簡潔に、かつ具体的に答えることが求められます。
ここでは、ひび割れの発生原因と防止策について、現場の実務にも活かせる形で整理しておきましょう!


(1) 初期段階で発生する沈みひび割れ

📌 発生原因

・コンクリートの打設後に内部の骨材やセメントが沈下する際に、鉄筋や型枠などに引っかかり、局所的なひび割れが生じる。


・壁や梁、スラブなどを同時に打設する場合、沈下速度の違いによってひび割れが発生しやすい。

🔹 現場ではどう影響する?
沈みひび割れが発生すると、ひび割れ部分が構造的な弱点になり、耐久性が低下します。特に、鉄筋コンクリート構造では、鉄筋が十分に被覆されないことで腐食のリスクが高まります。


📌 施工現場での防止対策

・ブリーディング水が少なく、単位水量が少ないコンクリートを採用する。


・壁や柱などの打設を連続して行う場合、打ち上がり速度を遅めに調整することで、沈下の均一化を図る。


(2) マスコンクリートの温度ひび割れ

📌 発生原因

・コンクリート内部の水和反応による発熱で、表面と内部に温度差が生じることでひび割れが発生する。


・コンクリートが冷却される際、部分的な収縮が発生し、内部に張力がかかることでひび割れにつながる。


📌 施工現場での防止対策

・打設範囲を適切に区分し、一度に大きな塊を打設しない。


・直射日光を避けるなどして温度上昇を抑える。


・パイプクーリングで内部温度を徐々に下げる。


・あらかじめひび割れ誘発目地を設け、ひび割れを計画的に誘導する。


🔹 表に整理して覚えよう!

yellow sticky notes

 
以下のように表に整理しました。

ひび割れの種類発生原因施工現場での防止対策
初期段階で発生する沈みひび割れ- コンクリートの打設後に内部の骨材やセメントが沈下する際に、鉄筋や型枠などに引っかかり、局所的なひび割れが生じる。

- 壁や梁、スラブなどを同時に打設する場合、沈下速度の違いによってひび割れが発生しやすい。
- ブリーディング水が少なく、単位水量が少ないコンクリートを採用する。

- 壁や柱などの打設を連続して行う場合、打ち上がり速度を遅めに調整することで、沈下の均一化を図る。
マスコンクリートの温度ひび割れ- コンクリート内部の水和反応による発熱で、表面と内部に温度差が生じることでひび割れが発生する。

- コンクリートが冷却される際、部分的な収縮が発生し、内部に張力がかかることでひび割れにつながる。
- 打設範囲を適切に区分し、一度に大きな塊を打設しない。

- 直射日光を避けるなどして温度上昇を抑える。

- パイプクーリングで内部温度を徐々に下げる。

- あらかじめひび割れ誘発目地を設け、ひび割れを計画的に誘導する。



沈みひび割れは、コンクリートの沈下速度の違いによって発生する!
温度ひび割れは、水和反応による発熱と冷却時の収縮が原因!
1級土木施工管理技士試験では、記述問題として頻出!
施工前の計画がひび割れ防止のカギ!

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