平板載荷試験？原位置試験・室内試験とは？品質特性と試験方法！土木施工管理技士試験対策にも役立つ完全ガイド📘

✅ 地盤調査の試験を正しく理解しよう！

man in white hard hat standing on brown wooden dock during daytime

土木施工管理技士試験では、原位置試験と室内試験の違いや各試験の目的を問う問題が頻出します。
また、実務においても、施工前の地盤の性質を正しく評価することは非常に重要です。

本記事では、原位置試験と室内試験の違いを明確にし、各試験の目的や適用場面を徹底解説します！
試験対策にも、実務での理解にも役立つ内容になっているので、ぜひ参考にしてください💡

✅ この記事を書いている人
✅ 原位置試験と室内試験の違い
✅ 原位置試験（フィールド試験）一覧
✅ 室内試験（ラボ試験）一覧
✅ まとめ

✅ この記事を書いている人

所持資格	特記事項
1級土木施工管理技士	一発合格（2級受験時も一発合格）
1級造園施工管理技士	一発合格（2級受験時も一発合格）
建設業経理士2級	一発合格
測量士補 etc	一発合格

🦺 現役で建設業に従事！実体験に基づく勉強法を紹介！

✅ 原位置試験と室内試験の違い

土の物理・力学的な性質を評価するための試験には、大きく分けて 「原位置試験」 と 「室内試験」 があります。

種類	試験の目的	特徴
原位置試験（フィールド試験）	現場（その場）で直接測定する試験	地盤の強度や支持力を迅速に評価できる
室内試験（ラボ試験）	採取した土を持ち帰り、実験室で分析する試験	土の詳細な性質を正確に測定できる

✅ 原位置試験（フィールド試験）一覧

seven construction workers standing on white field

→「現場（その場）で直接測る試験」
→ 地盤の強度・支持力・透水性を評価する！

試験名	試験の目的・特徴	適用される工事の種類	求められるもの
標準貫入試験（SPT）	N値（地盤の硬さ）を測定。重錘を一定の高さから落とし、試験棒を貫入させる回数で地盤の強度を評価する。	建築・橋梁の基礎工事	地盤の支持力、N値
ポータブルコーン貫入試験	砂地盤や締固め状態を確認。持ち運び可能なコーンを地面に押し込み、地盤の密度や締まり具合を測定する。	道路・盛土・埋戻し	地盤の密度、締固め度
平板載荷試験	地盤の支持力を測定。円形または矩形の荷重板を地面に設置し、荷重をかけながら沈下量を測定する。	道路土工・基礎工事	支持力係数、地盤反力係数
現場CBR試験	路盤の強度を評価。金属ピストンを押し込んで、道路基盤の耐久性を測定する。	道路舗装・路盤工	CBR値（路盤の強度指標）
弾性波探査	地盤の弾性波速度を測定。振動を発生させ、その伝播速度から地盤の硬さを評価する。	大規模地盤調査	地盤の剛性、弾性波速度
ベーン試験	粘性土のせん断強度を測定。地中に四枚羽根（ベーン）を挿入し、回転させることで粘性土の強さを評価する。	軟弱地盤の強度確認	粘性土のせん断強度
現場透水試験	土の透水性を測定。水を注入し、浸透する速度を測ることで地盤の水の通しやすさを確認する。	排水・地下水調査	透水係数
スウェーデン式サウンディング試験（SWS）	住宅地盤の簡易強度調査。ロッドを回転させながら地面に挿入し、地盤の支持力を簡易的に測定する。	住宅基礎工事	地耐力
オランダ式二重管コーン貫入試験	砂質地盤の密度・強度を測定。二重管構造のコーンを用いて、地盤の貫入抵抗を評価する。	砂地盤の評価	貫入抵抗値

✅ 室内試験（ラボ試験）一覧

→「現場の土を持ち帰って、詳しく分析する試験」
→ 地盤の詳細な強度・性質を評価する！

試験名	試験の目的・特徴	適用される工事の種類	求められるもの
圧密試験	土が時間とともに沈む量を測定。一定の荷重を加え、長時間放置することで圧縮沈下量を評価する。	軟弱地盤の圧密沈下予測	圧密係数、圧縮指数
一軸圧縮試験	土の圧縮強度を測定。円柱状の土試料を一方向から圧縮し、破壊するまでの荷重を測定する。	地盤の強度評価	一軸圧縮強度
含水比試験	土の水分量を測定。一定量の土を乾燥させる前後の重量を比較し、含まれる水分の割合を算出する。	施工管理（締固めや品質管理）	含水比
密度試験	土の密度（重量/体積）を測定。乾燥状態や湿潤状態の土の密度を計測し、土の締まり具合を確認する。	埋戻し土・路床材の管理	乾燥密度、湿潤密度
粒度試験	土の粒径分布を測定。ふるいを用いて、砂や粘土などの粒の大きさごとの割合を分析する。	道路・盛土の材料試験	砂・粘土の割合
液性限界・塑性限界試験	粘土の変形特性を測定。水分を加えたときの流動性と塑性限界を評価する。	軟弱地盤の特性評価	液性限界、塑性限界