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【1級土木施工管理技士】ネットワーク式工程表の過去問を徹底解説!令和6年度出題【第一次検定対策】

試験に頻出の「ネットワーク式工程表」を攻略しよう!

1級土木施工管理技士試験の第一次検定では、「ネットワーク式工程表」に関する出題が高頻度で登場します。特に、クリティカルパスや最早開始時刻、工期の計算、作業遅延の影響などを問う問題がよく見られます。

この記事では、ネットワーク式工程表の基礎知識と、令和6年度の出題傾向を踏まえた過去問形式の問題・解説を紹介し、合格に直結する実力を身につけましょう!

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所持資格特記事項
1級土木施工管理技士一発合格(2級受験時も一発合格)
1級造園施工管理技士一発合格(2級受験時も一発合格)
建設業経理士2級一発合格
測量士補 etc一発合格

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🔹ネットワーク式工程表とは?

ネットワーク式工程表は、作業間の関係性を矢線で結んで図式化し、工期全体を最適に管理するための手法です。各作業の開始点・終了点(イベント)と所要日数を示しながら、工事の流れやクリティカルパス(工期に最も影響する経路)を把握できます。

🔹 特徴まとめ

  • 作業の流れ・順序が明確になる
  • 工期に影響を与えるクリティカルパスを把握できる
  • 工期短縮や遅延管理の分析が可能
  • 作成には一定の知識が必要だが、大規模工事には不可欠

🔹令和6年度 過去問(第一次検定・問題B)

📌 問題(ネットワーク式工程表に関する設問)

次のネットワーク式工程表について、誤っているものを以下の(1)~(4)から選べ。

令和6年度土木施工管理技士 第一次検定 問題B ネットワーク式工程表の過去問

⑴ クリティカルパス は、⓪ → ① → ② → ③ → ⑤ → ⑨ である。

⑵ 作業Kの最早開始時刻 は、工事開始後 23日目 である。

⑶ ⓪から⑨までの必要日数(工期) は、30日 である。

⑷ 作業Fが2日遅れると、工期は1日遅れる。

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🔹解答・解説

本問題を解き始める前に、ぱっと見で何となく、(1)と(3)ではないなと分かる方は、センスがいいです。
(1)が誤っているとしたら、簡単すぎる。
同様に、クリティカルパス(最長の経路)が分かれば、全体の必要日数(工期)も分かるので、(3)も簡単すぎます。

それでは解説に入ります。

クリティカルパスの特定はルートの総当たりです。
点線矢印で書かれているところは、ダミーと呼ばれるもので、
実際の作業ではないため、0日で計算してください。

令和6年度土木施工管理技士 第一次検定 問題B ネットワーク式工程表の過去問

⑨に至るまでのルートは、
⓪→①→②→③→⑤→⑨ 30日
⓪→①→②→④→⑤→⑨ 29日
⓪→①→②→④→⑦→⑧→⑨ 29日
⓪→①→②→④→⑦→⑧→⑤→⑨ 28日
⓪→①→⑥→⑦→⑧→⑨ 28日
⓪→①→⑥→⑦→⑧→⑤→⑨ 27日

となり、クリティカルパスのルートは、
⓪→①→②→③→⑤→⑨
クリティカルパスとは、最長の経路の事なので、全体の必要日数は30日となります。

したがって、
(1) クリティカルパス は、⓪ → ① → ② → ③ → ⑤ → ⑨ である。
(3) ⓪から⑨までの必要日数(工期) は、30日 である。
という記述は正しい。



(2) 作業Kの最早開始時刻 は、工事開始後 23日目 である。
についての解説です。

最早開始時刻とは、作業を開始できる最も早い時刻のことですが、その作業開始前にすべての準備が完了していることが条件です。
なおかつ、その作業にたどり着くまでに複数のルートがある場合は、所要日数が一番長いルートの日数となります。

例えば、何かの柱の基礎工事の場合、穴も掘ってない、型枠も設置していないという状態では、コンクリートは打設できません。
コンクリートを打設する準備がすべて完了していて、打設作業の開始が可能となるまでの日数が、最早開始時刻となります。

さて、今回のネットワーク工程表では、作業Kに至る経路が複数あります。

令和6年度土木施工管理技士 第一次検定 問題B ネットワーク式工程表の過去問

⓪→①→②→④→⑦→⑧ 22日
⓪→①→⑥→⑦→⑧ 21日

作業Kに至る経路は上記の二つです。
このうち、所要日数が長いのは、⓪→①→②→④→⑦→⑧の22日なので、
作業Kの最早開始時刻 は、工事開始後 22日目という事になります。

したがって、
(2) 作業Kの最早開始時刻 は、工事開始後 23日目 である。
という記述は誤っている


⑷ 作業Fが2日遅れると、工期は1日遅れる。
についての解説です。

令和6年度土木施工管理技士 第一次検定 問題B ネットワーク式工程表の過去問

まず、作業Fを通る経路は、
⓪→①→②→④→⑤→⑨ 29日 の一つだけです。
作業Fは7日ですが、それが9日になった場合で計算すると、
⓪→①→②→④→⑤→⑨は31日になります。
もともとの全体の所要日数は30日だったので、1日遅れることになります。
したがって、
⑷ 作業Fが2日遅れると、工期は1日遅れる。
という記述は正しい

今回は比較的易しい問題でした。


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🔹まとめ

ネットワーク式工程表は、工事全体の最適な工程管理に不可欠!
試験では、クリティカルパス・工期・遅延の影響分析が頻出!
図の読み取り力と計算力をバランスよく鍛えよう!

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